理学療法士の思考

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骨連鎖について(関節面の形状と靭帯の張力)

こんばんは。業務に忙殺されていますが、明日は休みなので試験対策していきます。もういつの間にか2週間切っています。臨床でよく考えながら評価と治療をやる以外は、なかなか勉強できていませんでしたが、しっかりと覚えておかないとできない問題が多いので、早めに確認して覚える時間にあてていきたいです。頑張ります。

 

本日は運動の成り立ちより、骨連鎖の復習と整理です。

骨連鎖というのは、他動的なシステムであり、骨膜ー関節包といった筋膜系による影響を受ける。また、支帯、靭帯も骨膜ー関節包のような筋膜系です。また骨連鎖に特に影響が強いのは、関節面の形状と靭帯による張力になります。関節弛緩性があれば、関節の適合性が下がったり、靭帯の張力の影響もへるため、骨連鎖は少なく、逆に関節の適合が強く、靭帯の緊張が高いと骨連鎖の影響が強まるなど、関節や周辺の組織の影響により骨連鎖のききに違いが生じると考えられます。また、筋肉の過緊張や痙性等により骨連鎖とは全く異なる連鎖パターンになることもあると考えられると思います。

ここでは影響の大きい関節面の形状と靭帯の張力について説明していきます。

 

距腿関節については、足部を床についた状態で背屈をしていった場合、脛骨は前方へ傾斜します。また、関節構造より若干の外転と外反が生じるため、足部を床に固定している場合、外反による作用で脛骨が外側へ傾斜し、外転による作用で、距骨が内転し距腿関節のほぞ継ぎ構造を介して、脛骨の内旋が生じるわけです。通常OKCにより、足関節背屈によって背屈、外転、外反が生じるのが、床に足部を固定することで、関節面の形状により、脛骨前方傾斜、脛骨外側傾斜、距骨内転によりほぞ継ぎ構造を介して脛骨内旋という骨連鎖を生みます。(ただし、距腿関節のみの考察であり、距骨下関節や横足根関節が内側アーチを低下させる方向に動いた場合、脛骨が内側傾斜することもある)

 

次に靭帯の張力の影響です。靭帯の影響を受けやすいのは自由度の高い股関節や肩関節になります。股関節に関しては、腸骨大腿靭帯、恥骨大腿靭帯、坐骨大腿靭帯といった靭帯があり、これらすべてが股関節伸展によって強まります。つまり、靭帯の影響により股関節伸展に伴い、骨盤の前傾を伴いやすいという骨連鎖があります。これは屈曲時に比べ伸展時において靭帯の影響により、早期にかつ強力に骨盤に連鎖が波及しやすいという特徴があります。

また、肩関節においては、肩甲上腕靭帯という上腕骨骨頭の前方にある、関節包靭帯がありますが、これにより肩関節水平内転時より水平外転において、早期かつ強力に肩甲骨に運動が波及しやすい特徴があります。

 

このように、関節面の形状による影響と靭帯の張力による影響が生じ、連鎖の波及が起こります。こういった連鎖は、足関節などの遠位の関節から近い関節程連鎖が起こりやすく、遠くなるにしたがって連鎖の影響が薄れていく特徴があり、足関節などは連鎖が波及しやすいため機械工学でいうリンク機構に近い働きがあると考えています。

 

 

以上で、骨連鎖についての整理と考察を終わりにします。

骨連鎖に似たような言葉として、筋連結や運動連鎖などがありますが、骨連鎖については、骨膜ー関節包、靭帯、支帯と関節面の形状の影響から説明できます。ワードの意味を整理していくことは大切だと思います。