理学療法士の思考

群馬の理学療法士です。仕事、勉強、投資、趣味などなどいろいろな情報発信をしていきます。

近年の人工関節置換術後患者の特徴

こんばんは。今日は、業務が非常に忙しかったです。新年あけて最初の回診とカンファレンスでしたが、患者さんの入れ替えにより、知らない患者さんが多く、また、月曜日が休みだったため、月曜分のカンファレンスも一緒に行ったので単純に倍くらいの人数うの話し合いを行いました。普通に臨床するよりかなり疲れました。

そして、帰ってきてごはん食べたら寝てしまっていたので、途中で目覚め、勉強再開・・・。ささっと今日は終わらせていきましょう。

 

本日は近年のTHA患者の特徴から!!

①手術の進歩により何がリハビリに影響するのか

術後のリハビリ期間が短縮し、術後5日~2週間程度で歩けるようになるようです。今日、院長や整形外科部長もおっしゃっていましたが、人工関節にすると本来こんなによくなるの?とびっくりするような効果がでるものだということです。昔は60歳以上になるまでTHA施行を行わないこと(再置換のリスク)、重症例が対象になっている(ガーデン分類3,4の転位型)が対象になっていましたが、近年の傾向から、再置換のリスク軽減によりあまり年齢を問わず実施されており、若年者の術後の成績は、術後のリハビリを必要としない程度まで良好であるとのことでした。

そのため、その後のフォローとして外来リハビリを行わなくなってきている傾向があるようです。今後、THA術後の理学療法が淘汰される可能性について研修会の中でもお話が上がりました。

 

②THA術後の理学療法は不要なのか??

確かに手術の進歩により、最小侵襲(MIS)の考え方に基づき、後方アプローチから徐々に前方系のアプローチが採用されて来ており、筋の切開は行われなくなり、切除される範囲を狭くしているような方法がとられています。

しかし、まだ一部の病院でしか行われていないようで、後方アプローチが中心の病院はまだまだ多いようです。当院の患者様でも後方アプローチがほとんどです。

また、前方系アプローチを行っていても理学療法士の視点から診ると問題点が残存していることがあります。下肢の浮腫が強く残ったり、二関節筋の緊張が高まりやすい傾向や伸展、内転制限の残存、外転荷重になりやすい、上肢と下肢の相反した動きが出にくいこと、股関節周囲や単関節筋の収縮が得られにくい点、歩容の改善がしにくいことがあげられます。

こういった点は、日常生活動作ができる、できないというところには影響が少ないため、リハビリ効果を数字で表した場合、日常生活動作の点数は高くなり、本人も歩けるため自宅での生活が可能となり、リハビリの必要性が低くなります。

しかし、生活の質的な部分に関わってくるものでもあります。また、二関節筋の優位は腹内側系という体幹の筋活動などを支配する神経系が弱まることで全身のパフォーマンス低下やスタビリティ低下を危惧します。跛行の影響や代償動作などにより二次的な疼痛を誘発する可能性も考えられます。

THA術後の患者様に対して、理学療法が必要かどうかについては、明確な答えはおそらくないと思います。しかし、以前より手術の進歩による影響は大きく受けてくるため、早期退院が可能か?理学療法の実施の必要性はどこにあるのか。上記の点を踏まえ、評価し、理学療法士理学療法の必要性について評価し、主治医へ報告できるようにするようなことも必要になってくるのではないかと思います。

 

 

考察

THA術後の患者像を再確認し、現在臨床で診る患者様の画像評価、手術方法、理学療法評価の結果などの点から特徴・傾向を体験しておくことで、よりTHAの患者の特徴を把握していくことが必要と考えます。知識としては上記のような点を踏まえ、実践ではそれらを確認していく作業から実践していこうと思います。まずは、なるべく画像を診るようにすることから始めていこうと思います。