理学療法士の思考

群馬の理学療法士です。仕事、勉強、投資、趣味などなどいろいろな情報発信をしていきます。

変形性股関節症に伴う隣接関節障害②Hip spine syndrome

こんばんは。本日は病院の〆会がありました。最後に楽しく話して業務を終えることができました。病院の大掃除もありかなりリハビリ室がきれいになり、また来年から仕事を頑張れそうです。

 

さて、本日は今年最後の勉強ですかね。おそらく。

昨日に続き変形性股関節症の隣接関節障害についてです。昨日のCoxitis kneeに続いて本日は、Hip Spine syndromeです。ちなみに昨日のCoxitis kneeについては下の記事になっていますので、まだ見ていない方は是非!!

ptthinking.hatenablog.co

 

 

股関節と骨盤と脊柱の関係性により、障害が起こりうるのがHip spine syndromeです。

昨日のように脚長差などにより骨盤の傾斜を伴うこともあります。今回は骨盤の前後傾により、大腿骨の骨頭がどの程度臼蓋に覆われるかが重要になります。これが、Hip spine syndromeの概念として重要だと思います。

 

まず、把握しておきたいのがこちら。

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左の図は、骨盤が前傾している様子があらわされています。この時、骨頭被覆は増加し、臼蓋にかかる圧力は広い範囲に分散され、圧の集中が起こりにくい状態になります。骨頭は臼蓋に多く収まることにより安定しやすくなりますね。

つまり、骨盤前傾→骨頭被覆増加→圧の集中を避けられるということになります。

右の図については、骨盤が後傾することで、左の図と逆のことが起こります。つまり、骨頭

被覆が減少し、圧の集中が起こり、骨頭、臼蓋に負担がかかります。当然骨頭の安定性も低下します。

整理すると、骨盤後傾→骨頭被覆減少→圧の集中により骨頭・臼蓋に負荷がかかるというわけです。

 

 これらの観点から考えると、Hip spine syndromeの二つのパターンが説明できます。

①変形性脊椎症→変形性股関節症パターン

これは、加齢により脊柱の変形が生じ、脊柱の後彎が起こることで、骨盤は後傾位になります。そうすると、骨頭被覆が減少し、臼蓋と骨頭に圧の集中が起こり、関節裂隙の狭小化や骨硬化などにつながり、変形性股関節症を引き起こす可能性が出てくることが説明できます。

 

臼蓋形成不全変形性股関節症(膝・腰部への隣接関節障害)

今度は、臼蓋形成不全が起こっている場合、骨頭被覆が減少してしまっているため、骨盤を前傾することで骨頭被覆を増加させることにより、骨頭の安定性を向上させます。しかし、臼蓋形成不全により、骨頭と臼蓋に圧の集中が起こりやすいため、変形性股関節症に移行しやすくなります。そうすると、骨盤前傾による運動連鎖の影響で股関節内旋を伴い、患側股関節の内反拘縮などから膝への隣接関節障害であるCoxitis kneeへの意向や、脚長差の代償として骨盤の傾斜、腰椎の側弯へつながることが説明できます。

 

考察

Hip spine syndromeについては詳しくわかりませんが、認定試験の資料で勉強できたのでは、上記の骨盤の前後傾により骨頭被覆が変化することです。骨頭被覆の減少は圧の集中にむずびつき、結果として変形性股関節症への移行へつながるリスクになることがわかりました。高齢女性で農家の方などは円背が極端につよい方もいますが、股関節の疼痛などを要する場合は、Hip spine syndromeの概念は参考になりそうです。股関節の疼痛の原因などの考察の際にも役立ちそうだなと思いました。また、変形性股関節症に伴う隣接関節障害と書きましたが、どちらかというと伴うというより関係するくらいな表現の方が正しいかもしれないなと思いました。

 

本日はここまでですね。認定理学療法士試験の範囲のなかなか広いですね。股関節編がしばらく続きそうです。お疲れさまでした。